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FINANCIAL MODEL INSIGHTS
業界分析医薬品

医薬品

↑ 成長業種
収録 6社 · 時価総額計 35.1兆円 · 最大手 中外製薬
売上成長 平均
+13.6%
営業利益率 平均
17.1%
ROE 平均
10.3%
PER 平均
38.0倍
業界の情勢と今後2025年度〜2026年前半
現在の情勢

日本の大手医薬品は「特許切れの谷をどの新薬で埋めるか」が勝敗を分ける局面にあり、勝ち組は明確に第一三共と中外製薬。第一三共はAstraZenecaと共同開発したADC(抗体薬物複合体)エンハーツが乳がん・肺がんで適応を広げ全社売上をYoY+19%で牽引し、HER3-DXd等の後続パイプラインも厚い。中外はロシュ傘下で抗体創薬(アクテムラ、ヘムライブラ等)のロイヤルティ収益構造を持ち、営業利益率45%という製造業離れした収益性で別格となっている。

今後の見通し

業界最大の構造リスクは日本の毎年薬価改定と米国IRA(インフレ抑制法)の薬価交渉で、国内市場は実質縮小し、収益は米国売上と新薬比率に依存する二極化が進む。成長ドライバーは第一三共ADCの適応拡大、エーザイの認知症薬レカネマブ(米Leqembi、Biogenと共同)の市場立ち上がり、大塚HDのレキサルティ等の精神神経領域だが、レカネマブは投与体制・保険償還の制約で立ち上がりが想定を下回るリスクが残る。円安は海外売上比率の高い武田・アステラス・第一三共には利益押し上げ要因として働く一方、武田のShire買収に伴う巨額のれん償却と、PER63・PER59に織り込まれた特許切れ(XTANDIの米独占期限、Vyvanse)後の後継不安が重荷となる。

競争のカギ・注目点
第一三共エンハーツの適応拡大ペースとAstraZenecaとの利益折半構造が、日本発グローバル大型薬の成否を握る
中外は営業利益率45%でロシュへの輸出・ロイヤルティ依存。為替と親会社パイプライン次第の特殊モデル
エーザイ・レカネマブとアステラスXTANDI後継は「次の柱」が見えるか。PER59〜63の高評価は新薬期待の先取り
共通リスクは毎年薬価改定+米IRA薬価交渉。武田はShireのれん償却負担で利益の振れが大きい
最も高収益
中外製薬
営業利益率 44.7%
最も成長
中外製薬
売上YoY +19.8%
最も割安
大塚ホールディングス
PER 13.4倍
最も高ROE
中外製薬
ROE 25.5%

業界内の指標比較

掲載企業(6社・営業利益率順)

上位を比較 →
コード企業名売上YoY営業利益率ROEPER株価
4519
中外製薬
+19.8%44.7%25.5%32.1¥7,300+1.32%詳細 →
4503
アステラス製薬
+19.2%20.5%3.1%59.2¥1,680+1.33%詳細 →
4578
大塚ホールディングス
+15.4%13.9%13.4%13.4¥7,218+4.62%詳細 →
4568
第一三共
+19.0%11.6%12.6%34.5¥3,800+1.12%詳細 →
4523
エーザイ
+6.4%6.9%5.5%25.4¥4,200+0.77%詳細 →
4502
武田薬品工業
+1.9%4.7%2.0%63.2¥4,300+0.66%詳細 →