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FINANCIAL MODEL INSIGHTS
業界分析鉄鋼

鉄鋼

↓ 調整局面
収録 2社 · 時価総額計 4.2兆円 · 最大手 日本製鉄
売上成長 平均
-4.0%
営業利益率 平均
5.3%
ROE 平均
5.2%
PER 平均
11.4倍
業界の情勢と今後2025年度〜2026年前半
現在の情勢

2025年度の国内鉄鋼は、中国の過剰生産による輸出ダンピングと粗鋼内需の低迷(自動車減産・建設停滞)で数量は弱含み、日鉄YoY-2%・JFE YoY-6%が示す通り構造的な縮小局面にある。勝ち組は「量より値・付加価値」へ舵を切った日本製鉄で、電磁鋼板(モーターコア向け無方向性鋼板)など高級鋼と海外シフトで稼ぐ一方、JFEは西日本製鉄所(倉敷)の高炉1基休止に踏み切り国内固定費の圧縮で延命を図る。日鉄が約2兆円を投じたUSスチール買収完了(2025年6月、米政府との国家安全保障協定・黄金株付き)が、内需縮小を米国市場で補う最大の構造変化となっている。

今後の見通し

今後はUSスチール統合の果実(トランプ関税25%の壁の内側で米国生産を持つ強み、計約110億ドルの投資コミット)が日鉄の成長ドライバーとなる一方、買収に伴う有利子負債とのれん、ガバナンス制約がリスク。国内は脱炭素が最大テーマで、両社とも高炉から直接還元鉄・大型電炉へのGX移行(グリーン鋼材「NSCarbolex」等)に巨額投資を迫られ、グリーンスチールのプレミアム転嫁が定着するかが収益を左右する。EV・データセンター向け電磁鋼板需要と防衛・インフラ更新が下支え要因、中国安値輸出と円安による原料(鉄鉱石・原料炭)高がマージン圧迫要因として綱引きする。

競争のカギ・注目点
日鉄のUSスチール買収完了 — 関税回避と米需要取り込みの成否、のれん・負債負担と『黄金株』ガバナンス制約
国内能力削減の徹底度 — JFE倉敷の高炉休止に象徴される固定費圧縮、量を捨て付加価値(電磁鋼板・ハイテン)で稼ぐ転換
脱炭素(GX)投資とグリーン鋼材のプレミアム転嫁 — 電炉化・水素還元の巨額CAPEXを誰が価格で回収できるか
中国過剰生産・安値輸出 vs 円安原料高 — 数量とスプレッドの両面を圧迫するマクロ環境への耐性
最も高収益
日本製鉄
営業利益率 7.9%
最も成長
日本製鉄
売上YoY -1.9%
最も割安
日本製鉄
PER 9.1倍
最も高ROE
日本製鉄
ROE 6.6%

業界内の指標比較

掲載企業(2社・営業利益率順)

上位を比較 →
コード企業名売上YoY営業利益率ROEPER株価
5401
日本製鉄
-1.9%7.9%6.6%9.1¥3,200+0.88%詳細 →
5411
J
JFEホールディングス
-6.1%2.8%3.7%13.8¥2,000+0.60%詳細 →